123456TOTAL
霞ファイヤーズ3000003
川越パワーズ03011×5
川越春季大会準々決勝。予選リーグを勝ち上がり、今回のベスト8からは負ければそこで終わりのトーナメントとなる。
相手は去年も一昨年も公式戦ではコールド負けで力負けしてきた霞ファイヤーズ。強敵だ。

一回表先発ユウセイがいきなりパンチを喰らう。一死後にヒットとデットボールで一二塁。牽制で誘いだしたランナーを殺せず二三塁。ワイルドピッチで先制点を献上すると、ライト線に痛打されたライナーはハヤトの果敢なトライ及ばずホームランとなる。打者4人で3点。やはり簡単にはいかない苦しい展開。
更に連続四球でまた一二塁。ファイヤーズに打ち負かされてきた過去が頭をよぎる。
しかしこの窮地に冷静を保ち、全体を見る余裕があったユウセイのハートの強さが流れをかえる。離塁の大きかった一塁ランナーを牽制で指しピンチを制した。

25分近く続いた一回表の猛攻を耐えて反撃スタート。
ライトゴロになったもののユウセイは右前に糸を引くライナーを放ち、続くコウタも左中間最深部に一撃を見舞う。ホームランと思いきや、当たりが強すぎてネットを突き破りエンタイトルツーベース。
大丈夫、打ち合いなら負けない自信が団員の表情からしっかり見てとれる。

二回裏、チャンスメーカーマサキが四球、盗塁。ハヤトのセンター前ヒット、ダイスケの内野安打で満塁のチャンスを下位打線でつくる。ニ死後、トップにかえってマヒロが押し出しの四球を選ぶと、ユウセイがレフトオーバーに同点タイムリーツーベース。試合を振り出しに戻した。

勝ち越しのヒーローは四回裏のハヤト。二打席連続センター前ヒットで出塁すると盗塁。投ゴロ二本の送球の間に三塁、ホームと陥れ決勝点を奪い取る。
ハヤトは三打席もレフト前ヒットを放ち三打数三安打。平日も自宅で毎日素振りする姿をみんなが目撃している。努力は裏切らないのだ。

修正力を身につけたユウセイのピッチングは二回以降安定感を取り戻し1安打7奪三振。
一方、平常心を崩したファイヤーズからはボークでダメ押し点をもらう。

「心」の動きで試合展開は揺れる。先制されても動じなかったパワーズ。追いつかれて焦りをみせたファイヤーズ。その差が勝敗を決した。
これでベスト4進出。5日後の5月4日に準決勝、決勝が行われる。ここまで来たら力の差はない。出せるのは今日出来た「心」のパワー。さあ連勝で川越のテッペン獲るぞ!!