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寺尾パワーズ2300027
高階キングス2021016
夏季大会2回戦のお相手は、今季3度目の対戦となる高階キングスさん。
過去2度の戦いでは、どちらが勝ってもおかしくない試合展開で、今回も油断はできない。

先行はパワーズの攻撃、先頭ソウマによる内野安打で幸先良いスタート切ったが、相手の硬い守備に阻まれ、すぐに2outを取られる。
しかし、2outからでも得点が取れるのが、今年のパワーズ。
リク、トモキ、ハルトによる連続安打で2点を先取して1回表は終了。

裏の攻撃、今回のキングスさんは、一味違う。
先頭打者に左中間に飛ぶ二塁打とエラーが重なりいきなりノーアウト2、3塁のピンチに追い込まれ、その後3、4番にきっちり送られて2点奪取、早くも振り出しに戻される。

これで目が覚めたのか、火がついたのか、2回の表パワーズの攻撃は、ソウマ、リクによるホームランが続き、さらに3点を追加。取られても取り返す野球は、未だ健在だ。

ところがこの後、パワーズからはヒットは出るものの得点には結び付かず、じわじわとキングスさんが追い上げてくる。
3回に2点取られ、5対4で迎えた4回の裏のキングスさんの攻撃、ヒットとフォアボールで1out満塁のピンチ、長打が出れば逆転される状況に追い込まれるも、2番打者に歩かされたがなんとか同点に抑え込んだ。

5回が終わり大会規定の時間制限により、今季3度目、キングスさんとは2度目のタイブレイクに突入。
先行のパワーズは、ユウキ、リクがそれぞれ、センター、レフトへ転がし、2点を先取して交代。

ノーアウト満塁からというピンチの状況からのスタートは、長打が出ればすぐに2点など追いつく点差ということもあり、重い空気が張り詰める。この状況下で、いかに普段どうりの野球ができるか、アウトにできる打球を確実にアウトにできるかがポイントとなる。
エラーひとつが命取りになりかねない。

キングスさんは先頭1番打者からのスタートで、いきなりセンター前に打たれ、1点取られてなお満塁の状況。緊張感が高まる。二番打者に3球ボールが先行し、さらに、苦しい展開。空気が張り詰める。その後、空振りとファールが続いた8球目は、ピッチャー前にボールがころがる。1−2−3のホームゲッツーで最悪のピンチは逃れた。ゲッツーで勢いに乗ったパワーズは、最終打者をファーストゴロに抑え、試合終了。
またしても接戦の末、夏季大会2回戦を勝ち進むことができた。

ギリギリの攻防は、選手にとっては、勝敗に関係なく大きく成長できるチャンス。今季3度目のタイブレイクも競り勝つことができた点は、子供たちの成長を感じる。タイブレイクになったら負けない試合展開は、成長の証であり、過信は禁物だが、多いに自信を持ってほしい。そして、目指せ、頂点!!